日々淡々

2017年4月〜

しくみ

新学期マンホールから逃げられる

じゃんけんで鬼を呼べる子花に傷

印象派一粒が春  風集う

吐く夢を見た  泉には天ひとつ

坐禅くむだんだん増えていく蜆

オクラ茹であらゆる君と暮らしをり

空き瓶の用途君しか知らぬ夏

枇杷の種だろうか神様だろうか

夕焼けに折り畳まれている重機

秋天のからだは塔になりにけり

鈴虫や地球儀にない島を知る

風が鳴くクジラの親知らずが痛む

フランスパンしょっばき朝の十二月

「ください」にツキノワグマが眠ります

父親の私服二通り初観音

恋人の腋には腋毛山眠る

けどとても楽しい蚕であるきらら

春うららたまに感電するしくみ

「参りました」キャベツくたっと日曜日

紫陽花の光に許し合える午後

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